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キリンチャレンジカップ2007 カメルーン戦メンバー発表 オシム監督会見 その2

――アジアカップが終わった後の総括的なコメントとして、個人で状況を打開できる選手、あるいはスピードの中で技術を発揮できる選手が足りないという話があったが、選手選考の基準をアジアカップ以前と変えたということはあるのか?

オシム 個人能力については一晩で改善されるものではない。日本だけでなく、世界の強豪国でも個人技術とチームプレーの関係については同じ悩みを持っている。今回はアジアカップの総括ではなく、カメルーン戦の話だと思ってやってきた。今日、私はアジアカップの話をする会見があってもよかったのではないかと言ったが、今の質問はそういう会見が開かれたときにもっと詳しく聞いてほしい。つまり、二言三言で片付けるには時間が足りない。例えば、個人的な能力とは何かということから説明しなければいけない。つまり、開かれなかったアジアカップについての総括の記者会見がまたあれば、その時にお話しする。

――Jリーグの残り2試合を見て残りのメンバーを選ぶという話があったが、そうすると現時点で選ばれた12人は次の試合のパフォーマンスとは関係ない、つまりチームのコアとして固定されたメンバーだと理解していいのか? また、残りのメンバーはこれまでに選ばれていない新しい選手がたくさん入るのか?

オシム もちろん、その2試合の結果だけで判断するわけではない。ほぼ毎日のように、選手についてはディスカッション(議論)をしている。私は日本語が読めないので新聞は読まないが、スタッフや皆さん方自身が毎日、新聞を読んでいるだろう。ジャーナリストの仕事というものには、プレッシャーをかけてメンバー変えさせるというのも含まれていると思っている。われわれの側ではそのプレッシャーをかわすのではなくて緩和する、それが私たちの仕事の一部だと思っている。つまり、変えるということを目的にして変えるのではなくて、変えたら新聞が売れるという結果になるわけだ。そうではなく、基本的なコンセプトとして、われわれスタッフも、それから皆さん方ジャーナリストも同じ目線で選手に対して、観察できるようになるのが理想だ。しかし今回はパフォーマンスより負傷の方を心配している。誰もけがをしたくてするわけではないが、負傷者が出た場合の心配をしている。
 スタッフミーティングでは何人もの名前が出ている。FWの選手も。攻撃的な選手で誰が話題になっているかというのは、皆さん方も見当を付けているのではないだろうか。攻撃の決定率の問題は日本だけでなく、世界中の問題。だから、(名前を)挙げろと言われれば、10人でも20人でもそれ以上でも名前を挙げることはできる。皆さん方の頭の中にも、候補が何人もいるはずだろう。しかし、それがチームとして当てはまるのかどうか、どういう状況でどういう対応ができるのか。そのイメージを持たないと、選手のクオリティーを話題にしてもあまり意味がない。ハンサムであるかないか、どのチームでプレーしているか、記者の質問に答えるかどうかという基準で選んでも仕方ない。試合で得点したかどうかはもちろん大事だが、それ以外も考慮しなければならない。つまり、チーム状態がいい時には、ゴールも生まれやすい。

  キリンチャレンジカップ2007 カメルーン戦メンバー発表 オシム監督会見 その3

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