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アジアカップ インド代表戦後 記者会見 その2

――後半について、フィジカル以外にどんな問題があったのか?

 まずフィジカル的な問題があった。最初はアグレッシブであったのが、徐々に勢いが失われていった。最終的には3点差になったが、最初は「もっとできる」と意欲的だった選手たちが、途中から気力が衰えてしまった。それは経験が原因だったのかもしれない。つまり疲れてしまった。疲れないためには、ボールを持ったときにもっと落ち着いてプレーしていれば疲れないのだが、それができなかった。急ぎすぎたり、焦ったり、簡単なことをやれば楽なのに、難しいことを選択して失敗する。それが一番の問題だったのかもしれない。みんながデコやロナウジーニョのようなパスを出そうとする。それができる選手もいるのだが、できない選手の方が多い。だからもっと単純なプレーをすべきだ。自分がビッグプレーヤーだということを意識させたい選手もいた。もちろんそういう気持ちはよく分かる。代表(キャップ)が初めて、2回目、そういう選手が多かった。だから気持ちはよく分かる。皆さんはそういう選手から話を聞いてやってほしい。私は、それではよくないと思っているが。私はそういう選手に対して別のアドバイスを与えようと思っている。

――どういうアドバイスか?

 それは皆さんでなく選手に伝える。皆さんのためではなく、選手のためのアドバイスだ。別に秘密ではないが、選手に言う前に皆さんに言うべきではない。すでに選手の一部にはハーフタイムに話した。具体名は挙げないが、後半もっと落ち着いてやれば、もっと確実にゲームを進めることができた。しかし皆さんはもうお気づきになったと思うが、彼ら全員がJリーグの所属クラブでやっているゲームよりは、今日のゲームで非常に多く走っていたと思う。もちろん代表戦ということで、特別な意味があることは選手も理解していただろう。しかし今日の試合は終わった。つまり過去のことになった。今日の試合は決して無駄にはならなかったが、今後はガーナのような強い相手ともっと腕試しができるようになればいいと思う。そこで初めて日本の実力が試されるわけだ。もちろんインドと試合をしたくなかったわけではない。そんな失礼はことを申し上げるつもりはない。しかし日本は今日の試合に満足してはいけない。もっと強い相手と(試合を)やって、勝たなければならないと私は考えている。

――昨日話されていたポリバレントという意味では、前半にストッパーがオーバーラップしたり、三都主が右からアシストしたり、できていたと考えるか?

 DFがオーバーラップしてセンタリングすることは、ポリバレントの範囲には入らない。それはいいDFであれば、誰でもやることだ。ポリバレントという意味で、今日一番のプレーヤーは鈴木だった。つまり中盤の底でやって、アクシデントに対応して1枚下がってリベロになった。それから山岸が、最初は左サイドでプレーして、その後は右サイドになった。両サイドができるというのはポリバレントである。それができる選手がそろっていると、メンバーを交代せずにチームの中でポジションを変えて、全く違う戦い方ができる。そういう可能性を実現させることがポリバレントな選手だ。
 チーム全員がポリバレントである必要はない。今日は負傷者が出たので交代カードを1枚切ったが、あれがなければ別のコンビネーションの可能性があった。田中隼磨を使おうと思っていた。そして駒野をストッパーに入れる。そういうアイデアを持っていた。それも選手のポリバレントの特性を生かすテストだった。しかしストッパーの1人が負傷したことで、緊急措置として長谷部を入れて、鈴木をディフェンスラインに下げた。

アジアカップ インド代表戦後 記者会見V
 

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