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アジアカップ サウジアラビア代表戦後 記者会見 その2

――以前、敗北から得るものがあると言っていたが、今回の敗戦は若い選手に対してどのような意味を持つと思うか?

まず、負ける場合もあるということを学ばなければならない。負けること、そのものがためになるのではない。内容はこちらが良かった、しかし負けた。そこから何が学べるかということだ。そこを考える姿勢が大事だ。サウジにとっては、とにかく1−0で勝ったことが重要なので、試合の内容については明後日には忘れてもかまわない、ということになるだろう。

――最初の15分間、相手にパスをプレゼントしてしまったと言ったが、それはパスの出し手と受け手、どちらに問題があったのか?

たぶん白と青の区別がつかなかったのだろう。よくあることだ。特にこれまで対戦したことのない相手、しかもブラジルスタイルの相手と対戦するときには、そういうことが起こる。ブラジルスタイルというのは、選手が動きながら、そこにボールが来ることを予測する、そういうスタイルだ。先を読むことに慣れていない選手は、相手にパスすることになってしまう。また相手もパスのコースを予想しながらカットするように動いてくるから、注意深くプレーしないといつもカットされることになる。しかし15分以降、ずいぶん内容は改善されたと思う。改善できそうな小さな問題だろうが、もっとアグレッシブにいけばミスは少なくなるだろう。もちろんスキルの向上も必要だろうが、それは一朝一夕には難しい話だ。

――巻に何かトラブルが起きたのか?

もっと多くの問題を抱えた選手がいた。巻のプレーに問題があったわけではない。彼は大変よく動いて戦った。それは評価していいと思う。ほかの選手の足りなかった部分を補ってくれた。そういう中でゴール前でチャンスをもらっても、集中力が欠けることはあり得る話だ。彼はゴール前で待っているようなタイプのセンターFWではない。ものすごくエネルギーが必要なのだ。特に今日の試合では、相手のセンターバックが2人とも大きかったので大変だったと思う。だから巻に問題があったというよりは、中盤全体に問題があったというべきだろう。
前線で、巻と田中達也が動き回ったとしても、中盤の遠藤やアレックス(三都主)や阿部や鈴木や駒野、そういった選手が前線にからんでこなければ、せっかく動いても、ただの無駄走りになってしまう。そこに問題があったのだと思う。チャンスはあったのに残念だ。もう少し落ち着いてプレーしていれば、1点、2点、3点は取れたように思う。

最初の話に戻るが、負けることも悪くない、ということはある。主導権を得て、相手よりも多く走ってチャンスを得て、それで勝ってしまっていたら、そこから学ぶものはあっただろうか。今日の敗戦には、今後のための研究材料がたくさんある。

アジアカップ サウジアラビア代表戦後 記者会見V

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