――準備期間が短くなったが、今回はどういう目的をもって試合に臨むのか?
頭の中では試したいことがいくつかあるが、ここで話してしまうと選手に余計なプレッシャーになるので、細かい話は差し控えたい。お話しできるのは、代表を作る中心的なグループに加わっている選手の数を広げたい、ということ。つまり11人だけがレギュラーでない、もっとたくさんのレギュラーがいる状況を作りたい。いつも中村俊輔や高原や稲本などの欧州の選手が使えるわけでない。また彼らも年齢的な問題があって、いずれ使えなくなる時もくる。川口や中澤といった年齢が上の選手の後釜も考えないといけない。誰が出ても見劣りしない、そういうバックアッパーのグループを作る必要がある。その時は皆さん(記者)の意見も参考にしたいと思う。代表について、いつも気持ちのよい記事が書けるような、そういうチームにしていきたい。
――この時期に試合をやることに、リーグ戦による疲れもある。所属クラブによって事情は変わってくるが、選手がフレッシュであることも選考の材料になるのか
おっしゃる通り、(今シーズンの)リーグ戦も終了間際で(選手たちの)疲労も蓄積している。しかし何月に試合をやろうが、ある程度の困難はつきものである。それを乗り越えるために、選手がどれだけ意欲を持ってやっているか、自分自身のモチベーションを高める能力があるかを観察する機会でもある。代表は、いつでも全力を尽くしてやる必要がある。しかし何を話しても、言い訳に聞こえるかもしれない。今日は試合の前日なので、コンディションやタイミングについて、これこれがよくないと話すことは言い訳になるのでやめにしたい。
――交代枠がいつものテストマッチにように6人ではなく3人になったことで、ゲームプランはどう変わるか?
3人というのは公式戦ではノーマルだ。だが、なぜこのタイミングで、AFC(アジアサッカー連盟)が口出ししてきたのかは理解できない。エジプトの監督も、選手をできるだけ多く試したかったはずだ。私に関しては、あまり気にしてはいない。先発の11人で最後まで戦えるのが理想だと考えるからだ。それは別にして、責任のあるAFCが決めたことなら、それは従うしかないだろう。同じアフリカでもカメルーンと試合をしたときには、彼らも大陸王者経験者だが(交代枠が)3人までという制限はなかった。今回に限って3人までというのは分からない。とはいえ、相手もそういう制限を受けるので(条件は)イーブンだ。
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