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アジアカップ オーストラリア戦前日 オシム監督&鈴木啓太会見 その3

――昨年のオーストラリア戦での敗北は、今回の試合にどのような心理的影響を及ぼすと思うか?

オシム監督 1年間も、そのようなショックが続いていることの方がショックだ(笑)。そういうショックを乗り越えて、生き残ってください。
 その時のショックを感じた方は、ご自身に責任があると思った方がいい。つまり、対戦相手の情報をきちんと入手していなかったということだ。去年のW杯にしろ、今年のアジアカップにしろ、情報の処理はそれほど変わりはないだろう。オーストラリアにどれだけいい選手がいて、彼らがどれだけ優れたクラブでプレーしているか。そう考えれば、去年のW杯でも、オーストラリアは簡単な相手ではなかったはずだ。だからショックを受ける必要はないだろう。

鈴木 僕は出ていないので、ショックはない。ただし昨年のW杯で戦っていた選手は、自分よりも経験のある選手だし、当時は素晴らしい選手がそろっていた。そんな中で負けたのは、やっぱり日本のレベルはこれくらいなんだなと思った。ただ、今回の戦いで失うものはないが、負けたら(日本に)帰りにくくなるかもしれない。チャレンジするだけだし、とにかく楽しみだし、もちろん勝利を目指してやるだけ。

――1年前からチームが改善されたと思うが、どのような改善点があったのか

オシム監督 誰が変えたというのか? 私が代表監督になったからといって、日本のサッカーが変わったとは思わない。私はそれほどの存在でもない。この質問に正確に答えるなら、長い時間が必要だろう。ステップ・バイ・ステップのプロセスが必要だ。1年しか経っていないので、初歩的な問題ですら、まだ解決していない。デリケートな部分で、試合の結果に直接左右する部分での変更。つまり明日の試合について言えば、ビドゥカをどう止めるか。彼がけがをしないか、ということも考えたりする。さまざまな問題をひとつひとつ解決するのは簡単ではない。ひとつの問題を取り上げてみても、さまざまな、複雑な解決方法があるということだ。
 現実的には1年前の試合と、明日の試合で、ビドゥカを抑える担当はそれほど変わりはないだろう。同じ選手になるのかもしれない。ただしビドゥカを抑えられても、オーストラリアはビドゥカだけではない、ほかにもいい選手がある。試合の要素は、今お話したのはほんの一部であって、ほかにもたくさんのことを考えなけばならない。オーストラリア全体への対策というのは、ここで語り尽くせるほど簡単なものではない。ビドゥカ以外の選手は、彼とはまた違ったストロングポイントのある、優れた選手がそろっている。集団で来れば手ごわい。個人能力でも、向こうの方が上だ。ただし、サッカーは11人対11人でやるスポーツだ。ビドゥカ1人に何人のマークを付けるかというところで、勝負は決まらないということだけは申し上げておこう。

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