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2007年スケジュール/キリンチャレンジカップ2007記者会見 その2

(ペルー戦は)楽な試合にはならないということだけはハッキリしている。ペルーという国の名前だけでなく、選手名簿を見てほしい。代表選手がどこの国のどのクラブでプレーしているか。それを見ればペルーがどんなチームかということ以上に、リスペクトしなければいけないチームだと分かってもらえると思う。
日本の代表選手にとっては良い試合をするチャンス、そういう相手と考えていい。結果がどうなるかは分からないが。特にアジアカップの数カ月前に行われるタイミングなのだから、アジアカップでの戦い方の具体化をそろそろ始める時期。ペルーがベストメンバーで来ることを期待している。ペルーがどんなメンバーで来るかはここで私が言わないで、皆さんに調べる余地を残しておこう。

――8月と10月の強化試合でどんなチームと対戦したいか

 スポンサーとサッカー協会の担当者と相談して、知恵を絞ってなるべく魅力的な相手を連れてきてほしい。だが有名で人気のあるチームを呼んでくるのは難しい。だからどんな相手でも全力を尽くす。その相手と真剣勝負することによって、日本サッカーの実力がどこまできたか物差しになる。相手を選ぶ権利は川淵さんとスポンサーに決めていただくようにお願いしたい。個人的な考えでは、日本が絶対に勝てる相手を探してきてくれと言いたいが、さっき私が否定したばかりだから難しい注文だ。

――何度も聞かれているかもしれませんが、今年1年どういうチームにしていきたいか目標を聞かせてください

 スローガンの「ALL FOR 2010!」にふさわしいチームを作る。先ほど(広報が)説明した、それが答えだよ。最終目標はワールドカップ(W杯)、それにふさわしいチームを作る。その途中にいくつかの障害物、ポイントがある。アジアカップはある意味で日本の実力を測る指標になる。つまり、W杯のアジア予選の予行演習になると考えることができる。アジアカップの決勝トーナメントの上位に出てくるようなチームが、W杯の予選でもライバルになるだろう。今回は良い経験になるし、チャンスだ。目標のためにアジアカップも活用するということだ。

――先ほどヨーロッパ組はジョーカーで、適切な時期に出すということを言っていましたが、アジアカップは適切な時期と考えていますか

 それはこちらの事情だけではなく、向こう(ヨーロッパ)のスケジュールにも合わせなければならない。あまり長い話をしたくはないのだが、皆さんがヨーロッパから選手を呼びたがっているのは分かる。だけど、呼んだらどうなるかという“副作用”を考えてほしい。例えばヨーロッパでプレーしている、ある選手を呼んだとする。日曜に(クラブで)試合があって月曜日に出発したら、成田に着くのは火曜日になる。火曜日の夜に着いて、直行してトレーニングができるか。あるいは水曜の試合にぶっつけ本番で出るか。呼ぶならば出てもらう。いいプレーをしてもらいたいが、そういう状況がある。飛行機の中で寝られなかったり、時差の問題、疲れている、そういう状況でプレーしなければならない。呼んだからにはいいプレーしてほしいだろう。その結果どうなるか。試合はともかく、終わったらすぐにヨーロッパに戻らなければいけない。それで給料をもらってる自分のクラブに合流する。ヨーロッパはどんなに競争が厳しいか皆さんご存じのはずだ。監督には権限がある。誰を使うか、遠い日本まで行って疲れている選手を使うかどうか。大阪と東京の往復とは違う。 ヨーロッパなのだ。(ヨーロッパと)日本を往復してきた選手が、正常なコンディションで次の試合に臨めると監督が考えるだろうか? レギュラーの選手なら、ひょっとしたらポジションを失うかもしれない。そこでレギュラーを失った選手はもう2度と(代表に)呼べないわけだ。どうしたらいいか、皆さんの知恵も借りたい。私の考えを理解してほしい。もしヨーロッパでプレーしている選手がスーパーマンだったら話が違うが。それならば呼んでも問題ない。(質問を打ち切るように日本語で)アリガトウ(笑)。

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