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アジアカップサウジアラビア戦後記者会見その4

――今は試している段階ということだが、前線での巻、我那覇、中村憲のコンビネーションはどうだったか。今日の試合で実験は成功したと思うか?

 成功か失敗かは、皆さんで判断してくれ。ただし今日の試合は実験ではない。こういう真剣勝負だから、実験だったとは言いたくない。相手に対して失礼だ。実験でなく、真剣勝負だ。もっと長い時間、一緒にトレーニングや試合をすれば、もっといいコンビネーションができたと思う。率直にいうと、これは選手たちに言ったことだが、日本には外国にプレーしている選手が7、8人はいる。彼らも、今日の試合で頑張った選手と同じくらいに、頑張ってほしいと思っている。逆に日本でプレーしている選手が、欧州の選手を脅かすくらいのプレーをしてほしいものだと思う。欧州でプレーしているからといって、代表のレギュラーだと自動的に考えるのは間違いだ。そこのところを誤解すると、海外にいる選手も国内にいる選手も、悲しい誤解のまま過ちを犯すことになる。両方が競争相手なんだという意識を持ってほしい。例えばスコットランドの中村俊輔が、日本に別の中村が現れたと聞いて、ショックを受けてほしいと思う。
 皆さん、今日は別にブラジルに勝ったわけではないので、あまり質問をしないでほしい(笑)。

――今日は三都主がいつもと異なるポジションでプレーしていたが、特に今日の試合で特別や役割、意図があったのか?

 どんな役割だったと思うか? 教えてほしい。

――試合を見る限り、あえて内側の位置からサイドに競り出して、そこで駒野とのコンビネーションを引き出すように見えたが

 その通り。それでバランスを取ろうとした。左サイドにアレックス、右サイドには対照的に中村憲剛。反対側では7番(ハイダル)と24番をアレックスと駒野が対応する。彼らも、サウジの選手の方も、中に入ってくる傾向があった。その結果、サイドにスペースができて、そこをサイドバックが上がってくる。そういう作戦を向こうは立てていた。こちらも同じやり方をして、われわれの方が成功した。つまりサウジのサイドバックよりも、加地と駒野の方が、より相手に脅威を与えた。それは相手の戦術に対するわれわれなりの回答だ。
 もしブラジルに勝ったなら、会見ではなくお祭りをしたいものだ(笑)。

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