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アジアカップ サウジアラビア代表戦練習後 記者会見 その3

――監督ほど経験があるのなら、選手の様子を見ていい試合ができるかどうか分かると思う。明日はいい試合ができそうか?

それはやってみないと分からない。選手たちは一生懸命にトレーニングしている。もしかしたら通常の能力以上にやってくれているのかもしれない。というのも、私も監督になって日が浅いし、新たに呼ばれた選手も多いので、お互いに相手が何を要求しているのか、どういう能力を持っているのか、もしかしたら見極め切れていないのかもしれない。
試合についていえば、お互いアジアの中では強国であり、お互いに細かいところまで情報を持っていると思う。日本もサウジを研究しているし、向こうもおそらく研究しているだろう。そういうところをいかに使うことができるか、選手が役立てられるかというところで、試合は進んでいくのだと思う。

――今回の代表にはW杯出場選手が4人しかいないが(実際には5人)なぜか。それは彼らのレベルが気に入らないのか、それともけがをしているのか。それと、サウジの気温は日本の選手にどんな影響を与えると思うか?(サウジアラビア人記者)

W杯に出場した選手の一部は引退を表明したり、もう代表ではプレーしないと宣言している。彼らは失望したのかもしれない。同時に日本は、4年後の南アフリカW杯の予選を突破して、本大会に出場しようとしている。だから4年後というスパンを考えて、選手の能力や年齢を加味して選考を行っている。
私は代表監督だが、代表チームを私物化しているわけでは決してない。私の一存だけで、選手選考をしているのではないことを申し上げておきたい。私の考えは、世界のサッカーの進歩に追いついていくことが基本だ。日本代表には、走る能力があって、もっとアグレッシブな選手が必要だと考える。世界のサッカーは、そういう方向に進化しようとしている。美しさのために死んでもいいと考える人々が存在する余地は、現代のサッカーではますます小さくなっている。個人的には実に残念なことではあるが、今のサッカーはそういう方向になっている。人生もそうではないか。昔の旅行は歩いたり、汽車に乗ったり、実にのんびりしたものだった。今はみんな飛行機に乗る。うまく答えられただろうか?
気温については、言葉にするよりも、ここにいる皆さんが汗だくになっていることでご理解いただけるだろう。座っているだけでも大変なのだから、走る選手のことも考えていただきたい。

――今日はDFを固定していたが、もともと招集メンバーにDFが足りない中、もしアクシデントが起こったらどう対処しようと考えているのか?

どうしたらいいでしょう? 解決策があったら教えてほしい。

――例えば阿部や伊野波を使うという手も考えられるが、その伊野波は昨日けがをしてしまって心配しているのだが

これまで何度か話していることだが、複数のポジションができる選手を使っていきたいという話と関連して、DFのことも考えていただきたい。もしそういう選手を使わないで試合に負けてしまうのであれば、それは進歩ではなく後退ということになる。私の考えでは、ディフェンスの選手、攻撃の選手という区別はない。その時の局面においてチーム全体の目標があって、それに向かって全員が力を合わせる。そういうことができるようなチームを作ろうと考えている。だから必要とあれば、巻をストッパーに、闘莉王をトップに置くこともあり得る。やってみたら面白いかもしれない。本当に、そういう場面が出てくるかもしれない。

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