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トリニダード・トバゴ戦前日 記者会見 その3

――明日の試合では何ができたら成功で、何ができなかったら失敗なのでしょうか。また、その価値基準は?

勝つことはサッカーの目的で、それを目指すのは当然のこと。だが同時に、内容の分析も大切だ。しばしば勝つことと成功が同じように扱われるが、その結果として違った方向に進んでしまうこともある。勝つと、チームの中で直すべき点が見えなくなってしまう。逆に内容がよくて負けた場合などは、負けた方が修正点を見つけやすいこともある。日本の皆さんに説明するのは簡単ではないが、敗北から最も学んでいるのは日本だと世界の人たちは考えている。ちょっと精神論に入ってしまったが(笑)、これは日本の経済などについての話だ。サッカーはもっと難しい。今、話したのは経済や社会の復興の話であり、サッカーについて言うならば、日本はそこから学ぶべきことがたくさんある。歴史、戦争、原爆……。その上で、日本は先進国の仲間入りをした。サッカーでもなぜ、強国と肩を並べることができないのか。それを実現させることが私の願いだ。その考えが気に入らなければ、ごめんなさい(と言うしかない)。

――インテリジェンスのあるチームを作りたいと話されましたが、選手の意識付けには時間がかかりますか?

短い時間では難しい。個人の知識とは違う。基礎は個人個人のインテリジェンスだが、サッカーは11対11のスポーツだ。個人だけではなく、集団的なインテリジェンスが必要になる。もし、1人だけインテリジェンスのない選手が混じっていたら、チーム全員が被害を被ることになる。

――明日のゲームは試合内容にこだわるということですか? それとA3組(G大阪、ジェフ千葉)から明日になって追加招集する気持ちはありますか?

サッカーは哲学の授業とは違う。今はサッカーについて話しているのだ。インテリジェンスとはサッカーについてのもの。哲学の授業をこれからやろうとしているわけではない。サッカーは単純なものだが、サッカーの試合は難しいものになりつつある。選手に対してはプレーだけでなく、知性、立ち居振る舞いといったことにまで、要求レベルが高くなっている。勝つことには、さまざまなことが含まれている。ただ(結果だけで)勝ってしまえば、そういうことが見えない。敗北は最良の教師である。だが、「だから負けたい」とは私は言えない。サッカーではすべてが可能だ。明日になれば、何を学べたか、学べなかったかというひとつの結論が出る。それは私が考え出したことではなく、一般的なこと。皆さんもそう考えていると理解している。この前のW杯は終わったが、そこから何を学んだかが大事なことだ。
A3については、その質問は挑発だ(笑)。

トリニダード・トバゴ戦前日 記者会見W

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