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イビチャ・オシム監督の町サラエボ
オシムと神の子
イビチャ・オシム監督

オシム監督の良いところ

色々な賞賛、賛辞(頭脳明晰、数学の先生等)言われているけど彼の真髄はそこではない。人間としての温かみ、人を動かすのはお金や理屈ではなく心だという事を大前提にしている事。ここを勘違いしては絶対にいけない。だから上手くいかなかった時の彼の気持ちは「悲しい」なはず。
人は自分の為や人の為を問わず普段以上の力を出す時というのはどんな時か?「これやったら百万円あげる」「これ出来たら上にしてあげる」では人は動かない。これではモチベーションは上げられない。自分の命を金や権力にかえる奴なんかいないから。愛する者の為(その人の誇りや名誉も含む)、自分の大切にしているものが傷ついた時、死が迫った時人は死に物狂いで動く。そこまでやった時の状態を「一生懸命やった」と言う。その時に足りないと感じたものは、その後克服する為に夢中になる。
ジェフが強くなった理由は効率の良い練習のおかげでもある。ただし前提に「一生懸命やらない事は恥ずかしい事だ」という気持ちを植えつけられている事にある。一般の人はその事で泣く事はそうそうないとは思う。恋愛くらいか。でもジェフの選手はリーグ戦で負けると泣く。「いい大人が情けない」とは言えない泣き方。ワールドカップでも負けたチームは泣く。ジェフの選手は技術は違えどそれと同じテンションで試合を戦っている。これで強くならないはずがない。俺がオシム監督を全面的に支持する理由はここにある。Guns and Rosesも、手塚治のBLACK JACKも俺が好きなものはみんなシャイだけど一生懸命やる。その上で技術があり、頭の良さがあり、才能がある。もしかしたら「最後に大切なのは温かさだ」という事を知っている事自体が才能なのかもしれない。オシム監督は数学の学者などではなく、芸術家だと俺は思う。

オシム監督

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