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イビチャ・オシム監督の町サラエボ
オシムと神の子
イビチャ・オシム監督

アジアカップ サウジアラビア代表戦直後 コメント

チャンスの数は日本の方が圧倒的に多かった。しかし、相手にはチャンスらしいチャンスもなかったのに得点を許した。日本はチャンスを得点に結び付けられなかったことが、試合の結果に結びついた。
 残念ながら結果には結びつかなかったが、ガッカリなことばかりではない。選手たちは困難なコンディションの中で頑張り、クオリティーを発揮してくれた。それを調整して美しいハーモニーにするところまで行っていない段階で試合をしなければならなかった。
 特に最初の15分間は、日本の若さが出た。プレッシャーを受けているわけでもないのにミスをして、パスを相手にプレゼントしてしまう。試合の中盤以降は頑張ったが、残念ながらFWの選手たちは仕事ができなかった。FWだけが悪いわけではないし、彼らは頑張ったが、結果にはつながらなかった。
 コンディションがもう少し良ければ、もっと走れただろうとは思う。日本のホームでやれば走れたとは思うが、深刻なのはそういうコンディションの問題ではなく、選手たちが考えないでプレーしたことだ。チャンスを作れる機会があるのに、前へボールを蹴った。それが何度も繰り返された。まるで子どものようなプレーをしたことを恥ずかしく思っている。
 私自身は満足していないが、サポーター、マスコミの皆さんには長く温かい目で見てもらいたい気持ちがある。編成されて新しいチームであり、大半の選手は若くワールドカップにも出場していない。サウジアラビアの半数の選手はワールドカップに出場、あるいはベンチ入りしている。われわれがブラジルのように最初から主導権を取るのは無理な話だ。問題はたくさんあるが日本の今後に期待してほしい。
(6日のイエメン戦に向けては)今日の試合を受けて選手のフィジカルコンディション、負傷者をチェックし、その上で微調整する。今日の試合から大きく変わることはないが、対策を考えていきたい。

オシム監督

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