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イビチャ・オシム監督の町サラエボ
オシムと神の子
イビチャ・オシム監督

オシム監督(日本代表)前日会見コメント

Q:明日の試合に向けて?
「コメントはありません。スポーツジャーナリストにふさわしいレベルにみなさんが達するまで質問を待ちたい。とにかく興味あることを聞いてください」

Q:なぜ今日、この場所(試合会場ではない)でトレーニングしたのか?
「ここですでにやっていたから、考える必要はないのではないか。明日のピッチコンディションについては、選手たちも何度もプレーしているし、大丈夫だと思う。特に千葉の選手は3日前にプレーしたばかり。後はピッチコンディションを崩したくないからプレーしないというのもある」

Q:イエメン戦については?
「まず相手について多くの情報を集めるのが大事ということは認識している。日本サッカー協会のルート以外にも個人的なルートで情報を集めた。彼らはよく走るしっかりしたチーム。アグレッシブでテクニックがあって、点差が開いても諦めない。粘り強く闘うチームだ。近代サッカーではボール扱いがうまいのは当たり前。イエメン代表に不注意なプレーをしたら取り返しのつかない結果になることもありえる。かつてのイエメン代表を知っている人から見れば、意外な結果を招くこともありえる。カリスマはいないけど、警戒を擁するチームだ。日本代表はここ最近でバーレーン代表やオマーン代表と2度、3度対戦して接戦をしているが、イエメン代表はそのチームとそれほど変わらないチームだ」

Q:初の公式戦を前にプレッシャーを感じているか?大勝しなければいけないと思っているのか?
「私はプレーしないから、プレッシャーはない。選手が感じているのではないか。もしかするとジャーナリストのみなさんが感じているのかもしれない。結果の予想、心構えについては礼儀を失するのでお答えしません。もし質問された方が日本が当然勝つだろう、どのくらいの点差で勝つのかと思うのなら、相手に失礼だ。向こうが勝つ可能性もある。全てが決まるのはスタジアムのピッチの上だ」

Q:今回、2006W杯ドイツ大会のキャプテンだった宮本が招集されていないが、今後彼は呼ばないのか?
「宮本が日本サッカー界で最も優れた選手であることは知っている。しかしG大阪の監督との関係がある。私との関係ではなく、西野監督とのことだ。つまり、彼はいつもJリーグの試合に出ているわけではない。そういう問題はある。プレーヤーとしては大変高く評価しているのは間違いない。今年の日本サッカー界では優れている選手だ。しかし2年後、4年後を考慮する必要もある。でもチャンスはあると思いますよ」

Q:イエメン戦は上背がないが、セットプレーがアドバンテージだと考えているか?
「日本には相手の平均身長より低い人が6人ほどいる。だから圧倒的身長差があれば有利だが、果たして明日はどうでしょう。セットプレーも大事だが、セットプレーに至るまでのしっかりしたプレーが必要。いい場所でのセットプレーが大事なので、それを得るための流れの中のプレーを重視している」

Q:最後の紅白戦は実践的な練習ではなかったのか?
「あれは選手も疲れていたし、レクリエーションだった。何度も話していささかうんざりしているが、私は選手にどんなプレーをしろとか、どこに動けとか、指示を出してはいない。完全な自由を与えている。ただし守るべき原則はある。どこでどんなプレーをするのか、選手が考えなければいけない」

Q:練習前後に三都主と遠藤と話していたが?
「もっと走れと言った」

Q:数的優位の状況を作る練習が多くあったが、日本人の瞬間的判断力は他の国に比べて低いのか?
「問題は日本人選手が速く判断することではない。早く考えるということが、一般社会で許されるのか? そのことを私から質問していいですか?」
(質問者が「日本では誰かから教えてもらって育つことが多い」と応えると)「サッカーというのはそういうことと違う活動だ。もし選手がピッチの上で監督の指示を待っていたら、試合に負けてしまう。私は監督が何を言うか待っている選手はいらない。試合中にちょっと待ってくれとか、タイムアウトを取ったりとか、ピンチキッカーとかランナーが出てきたり、そうやって局面を変えることがサッカーではできない。選手には必要な情報をなるべく多く与えてはいる。選手はプレーしながら考えないといけない。サッカーはクリエイティブなゲーム。考えられないアイディアはない。そんな選手はサッカーには向いていない」

オシム監督

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