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イビチャ・オシム監督の町サラエボ
オシムと神の子
イビチャ・オシム監督

J1第14節 大宮アルディージャ vs ヴァンフォーレ甲府

ヴァンフォーレ甲府。色々なクラブの考え方だとかをインタビューで読んでしまってるせいもあるとは思う。でもサッカーを見てて人間の温かみを感じる。野洲高校が流行った時ヴァンフォーレがやっていたサッカーは、それをさらにパワーアップして大人の真剣さを加えたものだった。今もそれは変わってない。野洲で騒ぐなら是非ともヴァンフォーレを見てほしかったけど、当然Jリーグの弱小チームが騒がれるはずもない。でもそんな事は関係無しに自分達の地元をしっかりとかためてここまできた。

このチームはこの間も酔っ払って事件を起こした選手に手を差し伸べた。他のクラブではやる気をなくしてしまったような選手でもここにくればチームの為に働きたいという気持ちになるんじゃないかなと思う。それは地元のサポート体制であるかもしれないし、社長が一人一人をきちんと見てるせいかもしれない。悔しい事があっても我慢出来るのは自分が必要としている人にしっかりと評価してもらう事だと思う。サッカーだと監督、コーチ、社長、サポーターそのあたりだと思うけど、このチームへの献身的な姿勢はどこから生まれるのか自分の目で見てみたい。

俺の周りは金の亡者ばっかり。実際の所家族を養わないといけないわけで、ある部分では仕方ないと思う。どこまでが違ってどこまでがそうなのかの線引きも難しい。でも俺は小学生の時に「これはおかしい」って感じた価値観みたいなものは失いたくないし、それで角がたったとしても貫き通したい。というか不器用だから上手く立ち回れない。誰かの為に頑張ってたり時間を捧げてる人、優しくしている人は、その裏で同じだけのものを犠牲にしてる。俺は犠牲にすべきは身内だと考えてる。ゆっくり話をする時間を持てるわけだし、俺は自分の親にそんなみっともない事はして欲しくない。良い生活をする事より誇りが欲しい。なんとなくだけどヴァンフォーレにはそういうプロフェッショナルとは違う部分の人間的な泥臭さを感じる。実際の所選手の給料はとてつもなく安いだろうし。

試合は残念ながら序盤のスーパープレーで失点をして、取り返そうとした所でまたやられた。アルディージャはディフェンスがしっかりしてるから点を取るのは簡単じゃない。ちょっと不運だったと思う。でも選手達はやれる事をしっかりやってた。今は苦しいかもしれないけど頑張って欲しい。こういうチームは絶対にJ2に落ちたらいけない。

オシム監督

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