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国際親善試合 エジプト戦後 オシム監督会見 その2

――今年は13試合を行っていろいろなものを積み上げていったと思うが、狙いはどこまで達成されたか?

 計画が具体的にあったわけではない。今年の初めに考えていたことと(現状とは)多少は違う。13試合あるのは、事前に分かっていたわけではない。アジアカップがグループリーグで敗退していれば、この数にはならなかったからだ。すべてが計画されたことでも、計画があったわけでもない。たとえ双子を期待しても、四つ子が生まれるかもしれない。サッカーとは違う話だが。サッカーでも計画は可能だが、実現しないこともある。もし(年初に)さかのぼって今年の計画を尋ねられれば、「分からない」と答えていただろう。あるいは「これこれの計画がある」と話したかもしれない。しかし、サッカーは計画通りに進むものではない。なぜなら、相手があるからだ。こちらの計画を台無しにしようとする相手に対して、そのまま(計画通りに)進むと考えてはいけない。計画を立てるなら、そういうことも含めた計画でないとならない。
 どこまで実現できたかということは、どれだけ道のりがあるか、ということだ。私はそれほど賢くもないし、預言者でもない。(道のりが)遠すぎて絶望するかもしれない。ただ、いくらかは進歩しているとは言えるだろう。ゲームの密度は濃くなっているし、(選手たちは)サッカーらしいプレーをしようと努力もしている。失敗も成功もあるが、良いことがゲームの中で起こるようになった。しかし、そこで喜んではいけない。初歩的な良いことが台無しになることがあるからだ。

――後半に3人を一度に交代したことに意味があったのか。それから今野を左サイドで使った意図は?

 今野は橋本(や藤本)と同じタイミングで投入したが、出場機会あるなしにかかわらず、彼は長い時間をわれわれと過ごしてきて、トレーニングもまじめにやっていた。しかしチーム内には競争があるので、これまでチャンスがなかった。彼らを含めて11人以上のレギュラーを私は考えている。つまり、こちらが信頼し、計算できる選手が一定以上いるという状態だ。彼ら自身も所属クラブではプレーしていない、好みではない役割を喜んでやれる準備ができている。だから今回の交代について、戦術的な交代とは考えないでほしい。彼らの努力、まじめさへの褒美だと考えてもらってもいい。自分のポジションでないところで、プレーできることを彼らは示してくれた。もちろん今野については、駒野との交代でサイドでもプレーした実績はある。残念なのは、3人までしか交代できなかったことだ。もっともっと交代枠があれが、いろいろなことを試すことができたのだが。

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