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国際親善試合 スイス戦後 オシム監督会見 その1

――なぜ最初からあのような(後半の)プレーができなかったのか?

 説明するのは難しい。はっきり言えるのは、われわれはオーストリアに遠征して、欧州のチームと戦ったということ。皆さんもご存じだろうが、特にスイスに関しては、それほど知られていないチームではない。最近ではオランダやアルゼンチンと対戦して非常にいい成績を残しているし、チームとしては欧州でもかなりレベルが高い。われわれの選手たちも、スイスのチームや選手についての情報は持っていたと思うし、試合前にそれほど細かいことを言わずとも、それなりに情報はあったと思う。
 試合序盤については、もしかしたらわれわれは相手のことをリスペクトし過ぎていたのかもしれない。もちろんスイスは最近、いい結果を残している。ただ、相手を恐れていたというわけではないが、もしかしたらリスペクトし過ぎていたのかもしれない。最初、選手には戸惑いがあった。コンビネーションするのか、キープするのか、守るだけなのか――。守るだけというのは非常に難しい。相手のFWも非常に背が高いわけだし、守るだけではやられていたと思う。残念ながら最初の2失点は、非常に安っぽいものだった。これは、相手に簡単に機会を与えて、こちらがミスをしてしまったということだが、0−2からこのような結果を残せたことについては満足している。
 正直、ここまでいい結果を残せるとは思っていなかった。2失点した後に、ある程度チームプレーが向上して、チームとしてのまとまりを証明することができたのはよかったと思う。はっきり言えることは、われわれは1対1での状況なら(勝つことは)難しいが、だからこそ数的有利な状況を作り出してプレーしないといけない。自分たちの武器として、これから磨いていかないといけない組織力、それからコンビネーションプレー、そして相手チームよりも多く動くこと、それらを見せることができたと思う。(オシムの携帯電話が鳴る)私の妻が、今どこにいるのか、と聞いている(笑)。

――ハーフタイムでの指示は? 特に相手にリスペクトし過ぎたことについては?

 もちろん、論理的に指示を出せれば一番いいのだが、実際には選手たちにそうは言わなかった。怒って指示をした。欧州であればダイレクトで指示を出すことができるが、日本では怒りながら、感情を出しながらメッセージを与えるのは難しい。後半、改善されたいくつかの点はあったが、実際には前半の25分からチーム状態は向上したと思う。
 スイスにとっては、危険な状況だったと思う。比較的早い時間帯に2点を取って、ある意味安心してしまった。そこで1点を返されてから、心理的に難しい状況になったのかもしれない。日本としては、もちろん後半が良かったというのは正しいが、前半25分くらいから、ゲームをコントロールするということにおいて、スイスと日本の立場は逆転したのだと思う。このように前半と後半があまりにも違うゲームというのは、10年に1回くらいのことだと思うが、正直なところ自分としては2−4で負けていても許していたと思う。
 重要なのは、どのような試合をするか、どのような勝ち方をするか、どのような負け方するか。最終的なスコアというのは、そこまで重要ではない。ただし、最後に思っていたのは、軽々しいプレーは、できる限りしないこと。もちろん、攻撃に関しても、守備に関しても、できる限り効率的なプレーをすること。それが重要だと思う。

    国際親善試合 スイス戦後 オシム監督会見 その2

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