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国際親善試合 スイス戦前日 オシム監督会見 その1

――今回の遠征でやりたかったこと、やろうとしたことはできたか?

 数日間しか余裕がなかったが、それでも十分にできただろうとお考えになるなら、そう思ってもらって構わない。お見かけしたところ、私よりもお若いようなので、もう少し我慢したらどうだろうか。私は十分に我慢している。

――今日の練習での中村俊のポジションについて

 彼のプレーは私の発明でない。彼はあそこ(中盤の右サイド)のポジションでプレーするのに慣れているはずだ。チーム(セルティック)でもあのポジションだ。自分で選んだポジションでプレーする、そういうタイプの選手だ。今日もそうだったと思う。私は近くで見ていたが、もちろん中でプレーするなとは言っていないので、彼は中でもプレーしていた。サッカーは動きながらプレーするものだ。ポジションといっても、場所は一定でない。役割が一定なのだ。ああいうポジションの選手には自由を与えている。自由を与えすぎて困る選手もいるが。

――スイスと戦うには何が必要か?

 スイスに(手加減してくれと)お願いしようか(笑)? そういう質問には、答えようがない。何が必要なのか、こちらが教えてほしいくらいだ。日本からバレー(G大阪)やジュニーニョ(川崎)でも呼んでこようか。呼んでも確実に(点が)取れるとは限らない。特に(サッカーは)相手があるスポーツだから。
「日本にどうして得点を与えなかったのか」。スイスにそういう質問を明日することになるかもしれない。つまり、こちらもいるけれど、相手もいる。こちらはチャンスの数をより多く作りたい。それすらも簡単なことではないだろう。走ってパスを出し、パスをもらい、シュートまで持っていく形を何度作れるか。選手は頑張っている。観客席で見ているのが一番楽だ。皆さんも、選手の身になって考えてほしい。自分があのポジションだったら何ができるのか。簡単でないのは、すぐに分かるだろう。

――スイスはオーストリアよりも選手ひとり一人の能力は上だと思うが

 アルゼンチンやオランダにも勝ったチームだ(実際はアルゼンチンとは引き分け)。私が(日本の)監督になって以降、最強の相手になるかもしれない。カメルーンも強かったが、違う意味でスイスも強い。質の違う強さをスイスは持っている。欧州の中でも、実力は7〜8位くらいだと思う。20〜30人、どの選手が出てもおかしくない、そういう選手層の厚さがある。選手リストを見て、どのクラブに所属しているかを見れば、質の高さが分かるだろう。しかも今のメンバーは3〜4年一緒にプレーしている。一晩で出来上がったチームではない。

――そのチームに対して、速い攻撃をどれだけするかが重要になるのか?

 スピードも必要だ。ただし、攻撃は最大の防御とも言うが、それは簡単ではない。また、走るのが速い選手のプレースピードが速いとも限らない。走るスピードとプレーするスピードは別物だ。それにスイスも、日本がどんなチームか、どんな選手がいるかを研究しているだろう。いずれにせよスピードは必要だが、われわれの側にスピードのある選手がそろっているとは言えない。スピードで解決できなければ、別の方法を考えるしかない。

   国際親善試合 スイス戦前日 オシム監督会見 その2

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