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アジアカップ 韓国戦後 オシム監督会見 その1

――敗戦の原因は何だと感じているか?

 ゴールを挙げられなかったことだ。ただし、正確には負けたとは思っていない。つまりPK戦までいったのだから、それはサッカーでは負けにはならない。質問に何か意図が隠されているように思うが。つまり、(前後半90分間で)0−0、延長も0−0、負けたのはPK戦だけだ。つまり、幸運と集中力の差であった。
 昨日の会見でも言ったが、負けた場合には、チームをいじるという原則がサッカーにはある。それが一般的になっている。私はそれと反対のことをトライした。つまり負けてもチームを変えなかった。レギュラーがもう一度、チャンスを与えられるようにした。私が選んだメンバーが、よかったのか悪かったのか、もう一度見たいという考えが方針としてあった。結果については、選手には何も文句は言いたくない。個人的に、そう考えているわけだ。
 戦術的な選手の配置については、1人の選手が複数の役割を担わなければならないスタイルだ。だから選手がもう少しだけ、個人のテクニックを上げることができていたら、さらに2、3人のよりスピードある選手を使うことができた。さらに、これは極めて大事なことだが、より優れたFWがいたら――。これには注釈だが、今のFWがよくないと言っているのではなく、もっと優れたFWがいたらという仮定の話だ。それに多少の経験を積んだ選手がいれば、もっとよかったと思う。
 これ(4位)はアジアカップの結果だが、これでサッカーが終わるのではない。今大会の内容として、約20日間で6試合をこなした。これがハードであったことが一つ。厳しい条件の中で、選手はよくやってくれた。その中で、日本よりも、はるかに強い相手と対戦することができなかったので、常にこちらが主導権を取ることができた。
 私の話をどう解釈するかは皆さんの自由だが、まだお聞きになりたいと言うのなら、もっと話すこともできる。しかし、これ以上はたくさんだと思う人もいるだろうから、この辺で一応まとめることにしよう。これが敗因についてのコメントだ。

――選手交代が固定化しているように感じられたが?

 もちろん(交代の)オプションはたくさんある。背の高い選手と対戦するならば、ゲームはキック&ラッシュに変わる。ほかの選手はハイボールを蹴ることになる。そういう勝負になれば、韓国の方が強いだろう。背が高く、ジャンプ力もある。だから、別の方法を採ろうと思った。プレーを通じて、ディフェンスラインの裏のスペースを使うなど、あるいはビリヤードでいうところのフリッパーショット(ボールを早く動かすこと)、それは何度か成功した。背の高い選手の後ろのスペースに、ボールを運ぶことができた。しかし、その方法を採った結果、疲労も早い時間に蓄積された。そのためアイデアがわかなくなり、テクニックが不正確になり、コンビネーションもうまくいかなくなった。だから選手交代の結果が良かったかどうかは、フィフティー・フィフティーだったと思う。
(今日の試合では)高原を長く残した。フィジカル的には無力であったにもかかわらず残したのは、彼は疲れていても、何とか試合を決めてくれるではないかと期待したからだ。その意味で、矢野の投入は遅すぎたのかもしれない。あの時、相手のDFがパニック状態になった。最後の時間帯で2〜3のチャンスを作ることができた。だから、幸運とフレッシュな状態が少し足りなかったと言える。もちろん、もっと背の高くて、ジャンプも強いとか、個人能力が強い選手とか、そういう選手がいれば、こちらがゴールを決めてPK戦の前に試合を決めていたかもしれない。それが選手交代についての説明だ。
 もちろん、ほかにも代えた方がよいと見受けられた選手はいた。鈴木、中村俊、駒野、加地。そういうところだ。   アジアカップ 韓国戦後 オシム監督会見 その2

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