アジアカップ 韓国戦前日オシム監督＆川口能活会見 その１

――今回のＡＦＣ（アジアサッカー連盟）の運営（※航空券の手配に不備があり日本の移動が遅れた）をどう思うか

オシム　その件については、それほど重要ではない。いい質問だが、重要なのは今であり、明日の試合のことだ。

――決勝戦ではなく、３位決定戦を戦うことになった難しさをどう考えるか

オシム　まず、このような遅い時間に集まっていただいたことに、感謝の言葉を申し上げたい。皆さんは、日本が決勝に行くと信じて、それでも（準決勝に敗れたので）ここに来なければならなかったのだろう。選手に代わって、ありがとうと申し上げる。もしそこで、準決勝の敗戦の責任が誰であるのかとお探しであれば、選手に聞かないでほしい。すべての責任は私にある。

――ワールドカップ（Ｗ杯）予選の方が大事だから、今大会は練習と考えているのか

オシム　その質問に、何を言わせたいか答えが入っている。決勝前夜の会見であれば、何を言ったか分からないが、３位決定戦の前夜なので、それは言わないでおく。しかし、ベスト４に入ったのだ。結果として悪くないのではないか。これが（Ｗ杯の）予選の結果だとしたら、本大会の出場権を獲得したことになる。しかし、予選は毎回難しくなっている。それぞれの国のレベルが上がっているからだ。それと、５位の国のことも考えなければならない。

――３位決定戦は大事だが、フレッシュな選手にチャンスを与えることは

オシム　それは何が聞きたいのか。つまり、３位決定戦が大事なら若い選手を使わない。大事でないなら使う。どちらなのか？

――大事だからどう使うか、と聞いている

オシム　２つの質問は意味が違う。中村（俊）や高原や遠藤を明日プレーさせたら、疲れた選手を使うことになる。もし使わなかったら、なぜそれだけいい選手を使わなかったのか、ということになる。

――勝つためにどうするかと聞いている

オシム　誰が勝つといったか？　いつでも勝てる方法があるなら、教えてほしい。そういうものは存在しない。私に何を言わせたいのか分からないから、非常に答えにくい質問だ。私が何を考えているか、というのなら、そのように聞くべきだろう。あるいはどう戦うか、ということなら選手に聞くべきだろう。ここでケンカをしても始まらないので、これで切り上げるが。つまり選手が疲れているという状況を前にして、考えなければならないのは（誰を）使うか、使わないか。それは今、ここで話すことではない。

――敗戦の責任は自分にあるということだが、もし明日負けたら、具体的にどう責任を取るのか

オシム　どういう意味で聞いているのか分からないので、答えられない。私自身は決められない。ほかの誰かが決めることだろう。

――川口選手、残念ながら決勝には進めなかったが、どういうことを考えて明日の試合に臨むか

川口　韓国と決勝で試合ができないのは残念だが、ただし（３位決定戦だからといって）負けられない。韓国とは、これまでも大事なときに戦ってきた。韓国の存在があってこそ、日本も強くなっている。とにかく明日は、移動とかスケジュールの問題もあるが、すべてをはね返せるような試合にしたい。