――後半、動きが良くなったようだが、ハーフタイムでの指示は?
私の見方は違うかもしれない。後半がいいとは必ずしも思わない。つまり後半は、相手が動かなくなったので、こちらはボールを保持することができた。相手の力が落ちただけで、われわれが良くなったわけではない。もっと難しい状況でミスが少なかったのは、むしろ前半だったのかもしれない。
――ベトナムのパフォーマンスについては?
ベトナムには2つの顔があると思う。つまり前半のフレッシュなベトナムと、後半の体力が落ちたベトナムだ。それらは、まったく違うチームだった。前半のベトナムはフレッシュでいいゲームをしていた。運動量があり、テクニックを駆使したボール回しで、われわれを慌てさせた。グループリーグ全体を通じて、彼らが突破をしたのは、それにふさわしい力を持っていたからだと思う。後半のベトナムについては、いずれ別の機会に。
――失点して、選手が慌ててゴールへ(点を取りに)動いたことについては?
(失点につながる)ミスをしたことが問題だ。こういう試合は、いかなる状況が起きても対応できるよう準備していなければならない。立ち上がり、われわれは少しナーバスになって、向こうの方がアグレッシブだった。ラッキーだったからと言わないが、すぐに取り返すことができたので、その後の展開が楽になった。前半のベトナムは、人数をかけて中盤を支配し、われわれをブロックすることに成功していた。そして、日本の選手たちの近くで、ベトナムは数的優位を作り、ある程度(ゲームを)コントロールした。しかし、そこで日本は踏みとどまることができた。ベトナムの戦術がいかなるものか、選手がすぐに理解したので、平常心を取り戻すことができた。選手が自分たちで判断をしたということだ。
――今日の試合で最も満足している部分は?
満足するかしないかについて、何十回も繰り返すのはつらい。監督が満足してしまったら、そこで進歩は止まる。満足した監督は、辞めるしかない。私を辞めさせるために満足させるというのなら、話は別だが。
――大会を通じて、チームが発展しているように思う。こうした気候での試合運びについてはどうか
進歩の余地があることについては、たくさんありすぎていちいち話せない。もちろんチームは進歩しているが、それは後になって分かるものも含まれている。
例えば私が新聞記事を読んでいて、そこで出てくる意見というのは、日本はアジアカップの前回王者だから、優勝できて当たり前。グループリーグ敗退など、とんでもない。そういうプレッシャーを、われわれは克服しなければならない。これは大変なことだ。ミスをすることが許されないと、過度に緊張するものだ。
個人的に気になるのが、ミスや取りこぼしといったものが、日本のジャーナリストにとっては許されないということだ。私の知る限り、日本は日本であって、ブラジルではない。ところが、いかなる相手にも勝たねばならないという雰囲気がある。あなたたちも誤報することがあるだろう。私たちだけがミスをしてはならないのだろうか。
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