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アジアカップ イエメン代表戦前日 コメント その2

Q:ピッチコンディションが悪いと言われたが、有効になると思われるセットプレーについては改善は期待できるのか?

「私はピッチコンディションが悪いと言う言葉で表現したわけではない。ピッチコンディションはこのような状態であると申し上げただけ。(通訳に対して)きちんと翻訳してください。私が例えばどこかの王国の王様や皇太子でここに来て、非常にいいグランドであると言えば、それはいいグランドであるという風になるわけですから(笑)。みなさんが見て『いい』と考えているのなら、そこから考えを明らかにしますが…。
この質問の回答を始めるが、セットプレーも大事ということは一般的には言えることだが、ただ理論上のことで、試合は始まってみなくては分からない。日本の思うようにイエメン側がファウルをしてくる。そこでFKを得られるとは限らないし、FKを上手く生かせるかということも試合が始まってみなくては分からないこと。ですから、あらゆる可能性をチャレンジして試合では全力を尽くすということだけ申し上げておく。負ける可能性もある。ボールがイレギュラーバウンドして試合に負けることもあるかもしれない。
ここで記者のみなさんに理解していただきたいのは、自分たちがどういう意図を持ってやったのか、それが上手くいったのかということ。誰も最初から負けようと思ってのぞむ選手はいませんし、負ければ残念だが。サウジアラビアに負けたのは個人としては大変残念だし、皆さんがどういう記事を書いたのかまだ読んでいないので分からないが、もしかしたら読まない方がいいかもしれない。負けることを臨んでいるわけではないけれども、どういうインテンションで目標で臨んでどういうプレーをしたか、どういう努力をしたか、そういうことを理解して頂きたいと思っている。
サウジアラビア戦のビデオを3回見たが、つくづく思ったのは、サウジアラビアのゴールに向かってのシュートはあの1回だけだった。それはこちら側のミスからのものだったし、得点シーンはチャンスらしいチャンスではなかったところから生まれた。それに対し、日本は少なくとも7回はあった。入ってもおかしくはないシーンばかりだった。ところが試合に勝つことはできなかった。試合の内容としてはチャンスの数では日本が多かった。しかし、結果は負けました。そういうことが実際に起きているわけし、イエメン戦でもそうなるかもしれません」

Q:高地と酸素濃度については?

「到着してから何も変わったことは感じていない。しかもそれは私だけではなく、選手も相手側も同じ条件。やってみれば分かります。ボリビアやペルーやエクアドルなんかは3000mでやっています。メキシコも2000m級だし、イエメンが、もしそういう地の利を生かして勝とうとしているのならば、それが自然な最もなこと。これはヨーロッパでもそう。例えばスカンジナビア諸国がスペインと対戦する、それに勝ちたいと思う時には、ノルウェーのフィヨルドまで連れて行って過酷な条件で試合をするわけです。それはサッカーでは当然のこと。 サナアで試合をするという条件は変えられない。ここの酸素の薄さや標高の高さを変えることもできない。もしかして対応するということを最優先で考えるのであれば、日本サッカー協会が日程を調整して1ヶ月前に現地に来て高地トレーニングをして、準備をするということが理論的には可能ですよね。それがよかったかもしれませんが(苦笑)。まあ、その条件でやっていくしかないと思うが。ここの人にとっては個々の空気や環境は当たり前のことだから、現地の人にとって当たり前のところで当たり前に試合をして、できれば勝つということ。酸素は幸いにして生きていくには十分の量があるようなので(笑)」

アジアカップ イエメン代表戦前日コメントV

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