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アジアカップ サウジアラビア代表戦後 記者会見

――今日は中盤でボールを取られることが多かったが、それは相手が良かったからか? それともこちらが未熟だったからか?

チャンスの数がどちらに多かったか、考えてほしい。得点ではなく、チャンスの数は、日本とサウジ、どちらに多かったと思う?

――日本の方が多かったと思う

試合の内容を表す意味で(その数字は)雄弁だ。残念ながら相手には数少ないチャンスで得点を奪われてしまったが、全体的な内容としては悪くはなかった。中盤のボールについては、試合なのでいろいろなことがある。特にサウジは中盤に人数をかけてきて、それぞれの選手もうまかった。こちら側としては左サイドに問題があった。しかし問題はそこにあったのではないと思う。
最大の問題は前半15分くらいの間に、奪ったボールをすべてプレゼントしてしまったことだ。精神的なプレッシャーとか、疲れとか、そういう問題がないところで、持っているボールを簡単に相手に渡してしまった。だから私は怒った。相手がタックルを仕掛けてきたわけでもないのに、10回ボールを持ったら10回とも渡してしまうとは、どういうことか。
それは今日の試合に限った話ではなく、日本のサッカーが抱えている問題だと思う。その時間帯の後は、かなり落ち着いてボールを扱えるようになった。それについては、良い部分、悪い部分、両方をとらえておく必要がある。準備に時間はかけられなかったし、サッカーは一種のオートマティズムが必要になるスポーツだ。そういったコンビネーションがないチームは、いい試合ができない。だから試合の中の部分部分では、非常にしっかりできていたとは思う。
特にオフェンスの選手の中に問題が集中していたかもしれない。それは一朝一夕で改善できる問題ではない。ある意味で選手たちが、これから学ばなければならない問題だと思う。
それはネガティブなオートマティズム、必要のない癖がついていることだ。サイドでボールを持ったらすぐにセンタリングしてしまう。中に選手がいないとか、逆サイドにスペースがあるというのに、密集地帯にボールをフィードするとか、考えていないセンタリングをする。そういった問題を除いては、走ること、アグレッシブに戦うこと、そういった点は良かったと思う。だからこそ、日本の数多くのチャンスにつながったのだと思う。

結果として負けたのだから、ジャーナリストの皆さんは怒って、もっときつい質問をしていいと思う。サポーターの皆さんも(厳しくて)当然だと思う。しかしわれわれは、現実からスタートしなければならない。もし相手がブラジルだったら、ひとつの試合に負けたということで、なぜ負けたかについて延々と話してもいいだろう。しかし相手はブラジルではない。そして目指している方向、運動能力を高めようということ、サウジアラビアよりも走るということ、そういう点では勝っていたと思う。だから内容に反して結果が出なかったということ。
選手たちには個々人、それぞれ言いたいことはたくさんある。しかし(彼らが)冷静に考えられるまで、待とうと思う。(Jの)試合の翌日に出発して、十分なトレーニングもできないまま、時差ぼけ、高温多湿、そういうコンディションで、しかも今日の試合には負けてしまった。選手たちにとっては、大変気の毒なことだと思う。

アジアカップ サウジアラビア代表戦後 記者会見U

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