ナビスコ杯準決勝第1戦 川崎フロンターレ vs ジェフ千葉
先制はジュニーニョ。フロンターレというよりジュニーニョだった。これだけ上手い選手がこの暑い中サボらずにここまで走りこんでいるのはどうしてだろう?彼は外人の攻撃型選手の中でJリーグ最強の選手だと思う。監督のもって行きかたが上手いのか、クラブなのか、元々そういう選手だったのか。クラブの人間にしか分からない事だけど、これは他のチームがよく勉強した方が良い部分だと思う。
対してジェフはフィニッシュの意識が低い。どうせ前半なんか完璧に崩すのは難しいんだからむちゃなミドルシュートでラッキーゴールを狙っても良いと思う。どんなウンコちゃんシュートでも打たれるとディフェンスがなんとなくプレッシャーに感じるもの。今のジェフに足りないのはそれじゃないかと思う。
後半になってスタミナと集中力に勝るジェフの泥臭い同点ゴール。その後の喜び方を見ているとこの試合にかける思いが伝わってきた。キーパーのミスと言えばミスだけど、そうでなくてもジェフが同点にしていたと思う。フロンターレは疲れきって難しい状況。
続いて水野の凄まじいミドルシュート。レギュラーとして出れないストレスなのか分からないけど、決めた後「見たかコラァ!」と怒りの雄たけび。背が小さいから相手がなめてかかりそうな選手だけどワールドユースの時も外人相手に「なめんな」とばかりに堂々とプレーしてた。こういう選手は気持ちとして日本代表にふさわしい。
最後の10分間は稀に見る面白い試合だった。これがジェフであり、これがオシム監督が残した諦めない気持ち。佐藤勇人が帰ってきただけという見方もあるかもしれないけど、だからと言ってハースが前に蹴るのがやっとというところまで自分を追い込めるものではない。フロンターレに関しては谷口が順調に良い選手になってる。彼もいずれ代表になれる器だと思う。最後ジュニーニョにやられちゃったけど、これは彼の個人による強さ。第二戦が見逃せない。ジュニーニョなんとか日本に帰化してくれないかな。
最後の乱闘について。俺は佐原は闘争心があって好きな選手。彼はストヤノフに上手くはめられた。まだ若いって事。この間ブラジルに留学してた奴が言ってたけど、ブラジルではアマチュアであっても「この糞野郎」だの「ジャップ」だのとめちゃくちゃ。でも試合が終われば両チームとも仲良くビールを飲む。それが戦うという事。ミスジャッジをすると両チームとも審判を追いかる。ひどいと追い込みすぎて審判が川を泳いで渡って逃げる事もあるというのはやりすぎだと思ったけど勝負ってそんなもの。日本人は喧嘩腰のディベートに極端に弱い。相手を挑発するのも討論の技術。おかげで不動産営業の時に儲けさせてもらったけど。試合中は口では何をやっても良い。それがルール。終わった後に握手すれば全てが丸く収まる。W杯でジダンを非難した人たちはそれをしっかりと理解した方が良い。「お前の彼女とやったよ」と言われて手を出せばそいつの負け。やるやらないは別として世界ではそんな奴が一杯いるという事は事実。
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